梅雨の雑詠十句

さみだれ雲からぽつぽつと落ちてきた俳句たちです。

よみ人 ましろにそ

梅雨入や吊革ゆれて革掴み

雨傘の先も重たき五月闇

老鶯や父のラジオもきれぎれに

ゑんらいの響きふさはしゑの字かな

半袖の腕に判子の跡五つ

あぢさゐの花弁は萼と子に習ひ

梅雨寒や珈琲の渦眺めをり

さみだるゝ水鉢の底しづかなり

六月の雨を探すや中也詩集

積みあげし書は氾濫す桜桃忌

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